2月26日~3月3日紙面

女子レスリングの吉田選手が講演 本宿小開校140周年記念で 

児童とハイタッチをする吉田選手=岡崎市本宿小学校で
児童とハイタッチをする吉田選手=岡崎市本宿小学校で

 五輪女子レスリング55キロ級3連覇、世界選手権10連覇中で、昨年国民栄誉賞を受賞した吉田沙保里選手(30)が1日、岡崎市本宿小学校で講演した。同校の開校140周年記念事業の一環。「これまでの成績は休まずに走り続けた結果。今は世界大会14連覇を目指している」と笑顔で語った。

 吉田選手が登場すると会場から拍手が起こり、アテネ、北京、ロンドンの3大会の金メダルや国民栄誉賞副賞の真珠のネックレスが披露されるとどよめいた。

 昨年夏のロンドン五輪を振り返り「調子が悪く、27年間の競技人生の中で初めて眠れない日々が続いた。苦しい戦いだった」と述べた。日本選手団の旗手を務めた選手は金メダルが獲得できないジンクスや、金メダル量産が期待されていた柔道競技の不振などから不安になり、マイナス思考になっていたという。

 流れを変えたのは、レスリング女子48キロ級で金メダルを獲得した小原日登美選手(32)の存在。「小原選手の金メダルを見て、気持ちが切り替わった」と明かした。また「今やカレリン選手の記録を抜いて、霊長類最強の女になってしまいました」と話し、会場の笑いを誘った。

 講演には吉田選手を指導する至学館大学レスリング部の栄和人監督(52)も同席。「心の強い人が勝つ世界。皆さんもいろいろな試練があるとは思うが、周囲に相談するなどして気持ちを切り替えて臨んでほしい。常に感謝の気持ちを持つことも大切」と語った。

 各学級には吉田選手のサイン色紙がプレゼントされ、退場前には児童や保護者とハイタッチをするサービスもあった。

(2日3面)

 

このほかに

・幸田町 文字放送が可能な防災無線放送を開始(27日1面)

・西尾市制60周年ロゴマーク決定(28日1面)

・岡崎市の企業経営者らによるポータルサイト「いい店・良いタウン情報」を開設(1日3面)

・ 旧本多邸で初のグループ展 作家8人が絵画、陶芸など(3日3面)