10月16日~20日紙面

河合中生徒 新東名のり面に植樹

岡崎市河合中学校の全校生徒70人が18日、同校裏山で採取した木の種子から育てた苗木を学校周辺で建設工事が進む新東名高速道路ののり面に植樹した。種子採取から2年がかりのプロジェクトに生徒は「失った緑を取り戻して里山保護につなげたい」と願いを込めていた。

 同校では、新東名の建設工事で山が削られて緑が少なくなるのを危惧して、2年前の生徒市議会で学校周辺の緑を増やす「グリーンプラス計画」を提案。裏山でモミジやコナラ、クリなど10種類の種子を採取し、学区住民らとともに苗木に育ててきた。中日本高速道路の協力もあって、のり面への植樹が実現した。

 この日は、学年別で工事現場に向かい、1人1本ずつ植樹した。生徒会長で3年の柴田杏花さんは「二年前に先輩たちが抱いた思いを引き継いで、植樹までたどりつきました。学区の自然は宝です。生えている木に負けないような立派な木になってほしいです」と話していた。

 同校周辺を含む新東名の豊田東ジャンクション(JCT)―浜松いなさJCT間約55キロは平成26年度末に開通予定。

(19日1面)