4月1日~6日紙面

windowsXPサポート終了 岡崎の反応は

 米マイクロソフト社の基本ソフト(OS)「ウインドウズXP」のサポートが9日で終了する。セキュリティーなどが心配される「XP問題」への対応を岡崎市内で聞いた。

 岡崎市役所では、平成24年に約1500台を後発のOS「ウインドウズ7」に変更した。わずかに残ったXPからの移行も順調という。サポート終了を前に対応に追われる自治体が多い中、庁舎内のパソコンを管轄する情報システム課は「OSに関わる変更や問題は特にない」と落ち着いた様子だ。

 高齢者向けのカルチャースクールを開いている岡崎情報開発センターでは、約100人の受講生にサポート終了を伝え、買い替えはほぼ終わった。最新OS「ウインドウズ8」の講座は3教室。

 「8」の初心者向け教室では、おぼつかない手つきでメールを作成。受講者の反すうはXPからの買い替えで、「8」最大の特徴であるメニュー画面に戸惑いを隠せない様子だった。

 70代の男性は「新しいことも吸収しなければと、思い切って『8』に替えた。操作の習得はこれから」と話したが、「やっぱりXPの方が使いやすいかな」。

 齋藤理彦所長は「直感的に操作できる多機能端末に買い換える高齢者も多い」という。

 家電量販店のエディオン岡崎本店(上六名町)では、3月のパソコン売り上げが急増。中旬には品切れが相次いだ。

 4月になってもパソコンを購入する客は多く、ほとんどが買い替え。「XPは販売台数が多かったので、需要はまだ隠れているはず」と期待を寄せる。

(3日1面)