5月13日~18日紙面

男川やなオープン 跳ねるアユつかむ

 初夏の汗ばむ陽気となった17日、岡崎市淡渕町の男川やなで、今シーズンのやな開きが行われた。

 

 午前中のやな開き式には、男川やな組合員、男川漁業協同組合員ら関係者約20人が出席。男川に構える長さ12メートル、幅5メートルの青竹製のやなの上で、神事が執り行われた。

 地元産の食材をふんだんに使った食事を味わう直会の後は、招待された地元の小学生や園児約10人が、今年最初のアユつかみを体験。やなの中に飛び込んでくる若アユを捕まえようと、バケツを手に目を輝かせていた。

 アユつかみが始まると、子どもたちは「ちょっと、暴れないで」「ぬるぬるしてつかみにくい」と言いながら、水しぶきを上げて元気良く跳ね回るアユに悪戦苦闘。すっぽ抜けないように両手でがっちりと捕まえると、「やった、捕まえた!」と喜びの声を上げながら、周囲に掲げて見せた。

 アユつかみは11月上旬まで楽しめる。男川流域でのアユ釣りの解禁日は6月29日。

 男川やなは、国や自治体の自然休養村整備事業の一環として、昭和51(1976)年に発足。隣を流れる男川では、大自然の中でアユのつかみ取りやバーベキューなどが楽しめるとして、市内外から多くの人が足を運んでいる。 

(18日1面)