5月27日~6月1日紙面

竹炭使い風鈴作り

 カランカラン―。汗ばむ強い日差しが容赦なく照りつける岡崎市東阿知和町の山林に、清涼感ただよう澄んだ音色が響き渡る。音の正体は竹炭を使って作られた風鈴。竹炭の活用を通して、同市北部で子どもの環境教育や障害者支援に取り組むNPO法人「岡崎の自然環境を考える会」が初めて作ったアイデア作品だ。

 景観を損なったり、車道に倒れかけて交通網を妨げたりしている竹を間伐。同町に構える窯で竹炭や竹酢を作り、学校などに寄贈している活動から生まれた。

 繊維が強く、厚みのあるモウソウチクを1000度近い高熱で14時間焼き上げ、火を落とした密封状態で一週間から十日間燻す。10~20センチに切り分けた竹炭6本を輪切りにした竹にくくりつけると、そよ風に揺られて鳴り響く風鈴が完成する。