7月23日~27日紙面

伊賀川で川まつり

梅雨が過ぎ、本格的な日本の夏が到来した22日、岡崎市内を流れる伊賀川で「第41回川まつり」が開かれた。蒸し暑い気候の中、1000人以上の親子連れが金魚つかみや金魚すくいに挑戦し、涼しげな夏の思い出を作った。

 

 川まつりは、伊賀川の河川美化・保護活動に取り組む「伊賀川を美しくする会」が、多くの人に伊賀川の自然に親しんでもらおうと毎年開催。今年も清水橋(小呂町)~竜城橋(康生町)の六会場で、約2万匹の金魚を川に放流する魚つかみ、河川改修工事の関係からほか二会場で金魚すくいを実施した。

 メーン会場でもある図書館交流プラザ西側の竜城橋、三清橋間では、例年よりも多い約400人がイベント開始前から集合。参加者は親子連れが多く、子どもたちは水で濡れてもいいように、水着や薄着にサンダル姿となり、金魚を捕まえるための網やバケツ、かごなどを手にしていた。

 午前10時の放流と同時に、子どもたちは勢い良く水しぶきを上げながら川の中へ。保護者もその後に続くと、まだ1カ所に固まっている金魚を捕まえようと網を振るった。

 開始からしばらく経つと川の水は土や砂で濁り、水中に目を凝らしながら金魚を探す“かくれんぼ”状態に。参加者は前かがみになりながら注意深く水中を観察し、見事金魚を捕まえると「やった、捕まえた!」と声を上げ、川岸に向かって網を掲げてみせた。

 十分に捕まえて満足したのか、それともまったく捕まえられなくて飽きてしまったのか、途中から川の中で寝そべったり、鬼ごっこをしたりして遊ぶ子どもたちの姿もあった。

(23日1面)