7月8日~13日紙面

第4回ものづくり岡崎フェア

三河地域最大規模のものづくりの祭典「第4回ものづくり岡崎フェア」が9日、岡崎中央総合公園総合園体育館で開幕した。過去最多となる111の企業・機関のブースでは、それぞれの独自技術を生かした多様な“ものづくり”が楽しめる。きょう十日まで行われ、2日間で延べ5000人以上の来場を見込んでいる。

 初日は開場前に開幕式が行われ、主催の岡崎商工会議所、岡崎市、岡崎ものづくり推進協議会をはじめとした関係者らが出席。商議所の古澤武雄会頭が「4回目となる今回は、出展対象を岡崎から三河に拡大し、独自技術が集結する三河地域最大級のものづくり展示会として企画いたしました。111の企業と機関が、一押しの製品や技術を提案・展示しておりますので、ぜひじっくりとご覧いただきたいと思います」とあいさつした。

 午前10時の開場から間もなく、メーン会場の武道館では、多くの来場者が各ブースを訪問。担当者から展示物について説明を受けたり、名刺を交換したりして交流した。

 ブースでは製品の紹介をはじめ、3Dスキャナーを活用した短時間・高精度の測定、わずか十ミクロンほどの超精密微細加工など、各社の独自技術が並ぶ。中には、はんだを使った電子回路作りや、展示品の加圧式チップス成型機械で作った野菜チップスの試食といった体験コーナーもあり、来場者の注目を集めていた。

 ほかに、大学や研究機関、自治体のブースや専門家による技術講演会もあり、三河地域のものづくりを肌で感じることができる、充実のイベントとなっている。

 授業の一環で来場したという県立岡崎工業高校の2年生は「どのブースも本当に優れた技術ばかりで、『すごい』としか言えない。製図が好きなので、測定器の展示が特に勉強になった」と話した。