岡崎署は十四日、万引き事件の犯人逮捕に貢献したとして、岡崎城西高校一年でいずれも硬式テニス部員の松本暁大君、川村優稀君、本田慈英君の三人に表彰状を贈った。

　岡崎署によると、事件の発生は九月十八日午後五時十分ごろ、岡崎市橋目町のスーパーで派遣社員の男３６が食料品を万引きし、警備員の制止を振り切って逃走した。部活動を切り上げて豊田市内にあるテニススクールへ向かっていた三人は、スーパーの駐輪場で偶然その様子を目撃し、川村君を先頭に走って男を追跡。約五百㍍離れた別のスーパーの駐車場で男の身柄を確保し、後から追い付いた警備員に引き渡すなどして、犯人逮捕へ結び付けた。

　贈呈式に出席した三人は、緊張した様子で鈴川信視署長から表彰状を受け取った。鈴川署長は「最近は他人との関わり合いを避ける人が多い中、持ち前の正義感と勇気でとっさに行動したのは素晴らしいこと。ただ、犯人が抵抗することもあり得るので、自分の身を守ることも忘れないでください」とたたえた。

（16日付３面）