12月15日~21日紙面

解散総選挙 維新・重徳氏勝利

 第四十七回衆議院議員総選挙が十四日、投開票された。三人が立候補した愛知12区(岡崎・西尾市、幸田町)は、維新の党前職の重徳和彦氏が自民党前職の青山周平氏、共産党新人の牧野次郎氏を破って再選を果たした。前回比例復活の重徳氏は小選挙区では初勝利。青山氏は比例復活当選した。投票率は60・90%で、前回よりも2・95ポイント下がった。

 重徳氏は公示前日に候補者調整のため民主党前職が同区からの立候補を見送ったことで、一本化を強調して選挙運動を展開。橋下徹、江田憲司両代表が応援に賭け付けるなど重点選挙区として位置付けられ、党への風が弱まる中で身を切る改革などを訴えて支持を呼び掛けた。前回の比例復活当選から二年間で選挙区内を小まめに回り、名前を売ったことも勝因の一つだが、連携が不安視された民主党支持層からの票をある程度取り込んだことで与党・自民党に打ち勝った。

 党への追い風が吹いていた青山氏は選挙期間中、政権与党の強みを生かして経済政策「アベノミクス」の成果や、持論の教育問題を主張。支持者へのあいさつ回りや連日の個人演説会、総決起大会、街頭演説で支持を呼び掛けたが、前回奪還した小選挙区の議席を守れなかった。

 牧野氏は精力的に各地で街頭演説を展開し、消費増税中止などを訴えたが伸びなかった。

(15日1面)