4月15~19日紙面

県岡崎総合運動場市営グラウンド化へ

 岡崎市真伝町にある愛知県岡崎総合運動場について愛知県から岡崎市へ移管する覚書が十六日、締結された。県営から市営に移ることを機に陸上競技場は現在のアンツーカー(土)からオールウェザー(全天候型)に様変わりし、スタンドが新設される。また、長水路(50メートル)と短水路(25メートル)を兼ね備えた屋外プールは取り壊される方針。

 地元では「県営グラウンド」として親しまれる同運動場は平成23年に県が行革の一環で市への移管を表明。今回基本的な合意に至った。市は日本陸連が公認する第四種陸上競技場を第三種へ格上げすることなどを盛り込んだ整備事業計画の立案を進める。第四種はトラック部分が土だが第三種は全天候型。また、トラック内のフィールド部分は天然芝が条件となる。

 土地と建物は県から市へは無償譲渡、無償貸与となる。また、修繕が必要なもの、取り壊しが必要なものの費用は県負担。陸上競技場の第四種から第三種への移行は県の支援もあるという。市への完全移管は二十九年度末または三十二年度のリニューアループンとなる見込み。

 県岡崎総合運動場は昭和四十三(一九六八)年三月にオープン。野球場やテニスコート、サッカー場、プール、アーチェリー場がある。二十六年度の年間利用者は十二万七千八十四人。

 プールが取り壊しのほか、テニスコートが一部縮小される見通し。一方で、県下有数のアーチェリー場はリニューアルされる予定。

(17日1面)