8月18~23日紙面

岡崎市内中学校十七校で天井取り替え

 新設校の岡崎市翔南中学校を含めた市内の中学校十七校の柔剣道場 (武道場) で、 国公立の学校施設に対して天井落下防止対策を促す文部科学省の通達に伴い、 天井の取り替え工事が行われる。 通達は平成二十五年八月に届き、 開校からわずか四カ月後だった翔南中や市教委は戸惑いを隠せなかったが、 「災害から生徒の生命を守る工事」 と理解を求めている。

 東日本大震災による体育館や大規模ホールの天井崩落で犠牲者が出たことなどを受けて、 昨年四月に建築基準法が改正。 改正法では、 面積一平方㍍当たりの重さ二㌔以上の天井を 「特定天井」 に位置づけている。 

 通達では今年度中に、 床からの高さ六㍍以上か面積二百平方㍍以上に該当する特定天井に対して、 天井の撤去や取り替えなどを指示している。 市内の中学校二十校のうち、 武道場がない二校を除き、 一校は天井を撤去。 残り十七校の吊つり天井を軽量素材でできた吊り天井に取り替える。 

 市教委は通達を受けて各校に説明し、 昨年度に工事設計を実施した。 十一月ごろから順次着工し、 来年二月に全ての工事が完了する予定。 

 工事は今月二十五日に一般競争入札で開札される。 一校当たりに換算した工費は約三千五百万円 (予定価格ベース)。 工費は三分の一を国が補助する。 

(19日1面)