12月22日~27日紙面

岡崎で一足早い梅と桜

 岡崎市内の二カ所で早咲きの梅と桜が開花した。例年は一~二月に咲くが、暖冬の影響もあってか、待ち切れず年内にお目見えした形となった。一足早い「春の訪れ」に関係者らは喜びと驚きを隠せずにいる。

 岡崎市中町の岡崎天満宮で、例年は一月中旬に咲く梅の花が暖冬の影響で開花した。二十五日に見つけた伊奈徹宮司は「縁起が良く、初詣で喜んでもらえます」と話している。

 境内にある梅の木三百本のうち、南西と南にある三本が、直径一㌢の白い花をそれぞれ十輪程度咲かせた。

 岡崎市才栗町で、早咲きの桜として知られる「河津桜」が咲いている=写真。早過ぎる春の訪れに地域住民らは驚いている。

 河津桜は、同町在住の河澄亨さん(72)が十五年ほど前に「地域に桜トンネルを作りたい」と静岡県伊東市で河津桜を購入し、地域住民と協力して植樹したもの。現在は有志の女性五人ほどが管理や周辺の整備を行っている。

 河澄さんによると、十四日ごろ、花が二、三輪咲いているのを確認。そこから十日ほどで開花が進んだ。約四十本のうち五本ほどがピンク色の花をたくさん咲かせている。

 本来の見頃は二月上旬以降。一カ月以上早い開花に河澄さんは「花を見つけた時にはびっくりした。暖冬が原因か」と話している。

(26日1面)