4月5日~10日紙面

18年ぶり大相撲岡崎場所

 岡崎中央総合公園総合体育館で六日、岡崎市制施行百周年を記念した大相撲岡崎場所が開催された。同市での大相撲開催は平成十年以来十八年ぶり。約五千人(主催者発表)の市民らでにぎわった。

 横綱白鵬、鶴竜や琴奨菊、稀勢の里の大関、人気の逸ノ城、遠藤、岡崎市出身の出羽疾風といった力士らが登場した。

 午前八時の開場後は十両・幕内力士の稽古と出羽疾風ら四人の力士と子どもの「ちびっこ相撲」が行われた。子どもらは自分よりも何倍も大きい力士に力いっぱいぶつかっていった。その中には、同市出身の元大関琴光喜の田宮啓司さん(39)の長男愛喜君(7)も参加しており、父の現役時代を思わせる素早い当たりで、相手の力士をよろめかせる健闘を見せた。愛喜君は「力士は重くて強かった。将来は大相撲で力士になってパパを超えたい」と夢を語った。この日は、田宮さんも応援に駆け付けていた。

 ちびっこ相撲と序二段、三段目、幕下のトーナメントの後は、十両、幕内、横綱の順で土俵入りし、取組が行われた。

 出羽疾風はモンゴル出身の朝赤龍と対戦。途中、自分より体の大きい朝赤龍をつり上げ、会場を沸かせた。最後は寄り切って、地元岡崎で白星を飾った。取組後、出羽疾風は「(今回の勝利で)少し岡崎に恩返しできたと思う。もっともっと番付を上げて、岡崎に恩返ししたい」と話した。

(7日1面)