6月21日~26日紙面

岡崎市東公園 31歳ミニチュアホース死亡

 岡崎市東公園動物園に初めてやってきたミニチュアホースの「プリンスハル」(雄)が十八日、三十一歳(人間換算で七十歳以上)で死亡した。触られても嫌がらないおとなしい性格で子どもの人気を集めており、市は追悼として二十六日まで馬舎の前に献花台を設けている。

 死因は砂が腸に詰まったことによる腸閉塞。動物総合センター(あにも)によると、餌を食べる時に紛れ込んだ砂が長年にわたって蓄積され、解剖した結果体内から約五㌔の砂が見つかったという。

 体調に異変が表れたのは十三日。次第に餌を食べなくなり、息遣いが荒くなっていったため、飼育員は投薬で砂を吐き出させる処置を検討。しかし、平均寿命を上回る高齢だったことから断念し、様子を見守っていた矢先のことだった。

 プリンスハルは昭和六十(一九八五)年五月二十四日生まれ。平成元年につがいの「マリエッタ」(十三年に死亡)とともに、名古屋市の企業から同園に寄贈された。入園後は、土日になると園内を散歩し、来園者と触れ合いを続け、園内で暮らす馬の中では最高齢となっていた。

(22日1面)