8月23日~28日紙面

こども汽車「しおかぜ」復活へ

 西尾市東幡豆町の愛知こどもの国で二十三日、「しおかぜ」の愛称で親しまれている園内を走るこども汽車(蒸気機関車)の「B12」の修理が始まった。十一月五日にお披露目される。

 しおかぜの動力車部分は全長四・八㍍、幅一・七㍍、高さ二・六三㍍。ボイラー機関部と燃料の石炭を積み込むスペースや水タンクが組み付けられている。同園では動力車に車内放送などで使う電力を供給する「電源車」、客を乗せる赤色の「客車」を連結して使用している。

 同施設では、昭和四十九(一九七四)年のオープン時からしおかぜと「まつかぜ」(B11)の二台のこども汽車を導入。同時期に造られたことから双子汽車として親しまれてきた。

 しかし、平成二十二年ごろからしおかぜのボイラー機関部が不調で停止し、まつかぜのみを運行。来園者からの要望を受け、今回クラウドファンディングを活用して大規模な修理を行うことを決めた。

 四月十二日からネット上で資金を募ったところ、九十日間で百六十人から計五百六十五万五千円が集まった。責任者の永井義弘さんは「多くの人に協力してもらい感謝している。双子汽車が再びこどもの国のシンボルになれば」と期待を示した。

(24日1面)