9月21日~25日紙面

岡崎市民会館リニューアル

 昨年九月から一年間かけて大規模な改修工事が行われていた岡崎市民会館が、十月一日にリニューアルオープンする。ホール棟にあるホール(あおいホール)は舞台の奥行きを拡張して音響を改善。ホール棟と会議棟から独立していたリハーサル棟を通路や新設したエレベーターで連結するなど、出演者と利用者双方の利便性を向上させた。

 ホールの舞台とは奥行きが十四・三㍍と、四・三㍍拡張。音響反射板の更新や二重扉などで、空席時の残響時間をこれまでの一・六秒から一・八秒に改善し、満席時でも一・六秒を保つという。利用者の安全面から、ホールの吊り天井は撤去された。

 座席は千百席と四百席あまり削減した一方、一席当たりの横幅と前後のスペースを広げてゆとりを持たせた。二階席は観覧のしやすさを配慮し、全ての座席が舞台に向けて配置されている。

 会議棟とリハーサル棟は、ホール棟とつながる連絡通路が整備され、高齢者の利用や演者の荷物搬入を想定したエレベーターが新設された。駐車場は十七台多い六十一台に増加。周辺には駐車場の空き状況を知らせる外構サインが設置された。

 市民会館は、昭和四十二(一九六七)年に開館し、十九年後の六十一年にリハーサル棟が完成。全体的な老朽化が指摘されており、約三十三億八千四百万円を投じて初めて大規模改修が行われた。

(21日1面)