12月6日~11日紙面

ブレークダンス世界一

 米ロサンゼルスで十一月に行われたブレークダンスの世界大会「FREESTYLESESSION WORLD FINAL2016」に、豊田市出身のダンサー園部凌さん=慶応義塾大四年=が日本のプロダンスチーム「FOUNDNATION」の一員として初出場し、優勝した。同大会はブレークダンスの世界三大大会の一つとされ、日本人チームの優勝は史上初。

 園部さんは中学二年の時、父の転勤で渡米し、高校卒業まで米国で過ごした。同大の系列校の慶応義塾ニューヨーク学院に進学した際、友人に誘われてブレークダンスを始めた。同大入学後から大会やダンスバトルに参加するようになり、同大二年から同チームに所属している。

 また、高校時代は一時帰国すると岡崎市南明大寺町のダンススタジオ「BTスタジオ」で練習に励んでいた。

 同大会には世界各地で行われた予選を勝ち抜いた三人一組の三十二チームが本戦出場。各チーム交互に踊りを披露して、技術の優劣や来場者をどれだけ魅了できるかなどを競うダンスバトルで勝敗を付け、トーナメント方式で世界一を決めた。

 園部さんらが対戦を勝ち進むごとに会場が熱気を帯び、決勝戦では応援ムードに包まれていたという。園部さんは「会場の雰囲気とチームメンバーの力が高まったから優勝できたと思う。チームのみんなにたくさん支えてもらい、感謝が尽きない」と喜びを語る。

(6日3面)