7月11日~16日紙面

レッドサラマンダー帰還 援助隊活動報告

 九州地方北部豪雨被災地の大分県日田市と福岡県朝倉市での活動を終えて撤収した岡崎市消防本部の緊急消防援助隊(愛知県隊)三次舞台が十三日正午すぎ、五日夜の初出動から九日間の活動を全うした全地形対応型消防車両「レッドサラマンダー」とともに同市消防本部に帰還した。

 三次部隊八人を代表して、愛知県後方支援中隊長を務めた光田尚人司令長=東消防署南分署長=が、大竹郁男消防長に活動終了を報告。大竹消防長は「皆さんの活躍のおかげで当初の目標を達成できたと思う。反省点は反省し、さまざまな災害に対応できるようにしてもらいたい」とねぎらった。

 同市消防本部へのレッドサラマンダー配備後初の発災による出動について、光田司令長は「日田市での活動を終えて向かった朝倉市では有効活用できる状況になかったが、実際の大規模災害で活用できる状況、できない状況を確認することができたのは収穫だった」と振り返った。

 また、レッドサラマンダーについては「必ずしも万能ではない」とした上で「活動できるかどうかの状況を先遣隊が見極めてから投入を検討する必要性を実感した」と課題を挙げた。

(14日1面)