7月19日~23日紙面

西尾の抹茶海外で商標登録へ

 西尾茶協同組合(杉田芳男代表理事)は十二日、西尾の抹茶ウランドマークとアルファベット表記の「西尾の抹茶」(Nishio Matcha)を商標として十の国と地域に出願したことを発表。既に台湾で登録が認可されており、海外展開におけるブランド保護効果などが期待されている。

 同組合によると、海外では現在日本産の抹茶が人気を集めており、実際に組合に所属する三社が海外へ輸出している。今後も需要拡大に伴い輸出量の増加が期待されているが、既に模倣品が散見されていることから、地域の共有財産の名称とブランドマークを登録することで製品の品質・知名度の向上、ブランド保護などにつなげるため、国外で商標を出願した。

 平成二十八年三月から出願に向けた準備を進め、ランドマークの商標基礎登録出願、特許庁を通じて世界知的所有権機関への国際登録出願などを実施。マークのデザインは、海外の消費者に分かりやすいよう茶わんと茶せんのブランドマークにアルファベットを添えた。

 市場拡大が見込め、模倣品を抑制すべき国・地域を選定し、インドネシア▽マレーシア▽タイ▽中国▽韓国▽フィリピン▽シンガポール▽米国▽ベトナム▽台湾―に出願。タイとベトナムではランドマークだけでなく文字商標も出願した。

(19日1面)